業務用エアコンの価格が安い理由
業務用エアコンを販売している国内メーカーのカタログを開くと、そこには1,000,000円以上もの価格がずらりと並んでいます。しかし、インターネットショッピングサイト等を見ると、定価の80%OFF以上の価格で販売されていたりしますよね。有名無実とはこのことですかね。
では、なぜ、業務用エアコンを販売しているお店は、安く販売できるのでしょうか?
業務用エアコンの販売価格は掛け率で表されることが多い
まず、業務用エアコンは基本的にBtoBの商品です。
BtoBなどで仕入価格や販売価格を考える時によく使われるのが、”掛け率”です。
掛け率とは定価の何%で入荷するかを表します。
定価1,000,000円の商品で掛け率が50%だと、入荷価格は500,000円となります。各販売店はこの入荷価格から定価までの間で値付けをするのです。
業務用エアコンの場合、メーカー・シリーズ・機種にもよりますが、大体20%~50%ぐらいの入荷価格となります。
定価が1,000,000円だとしても、入荷の掛け率が20%だと、入荷価格は200,000円となります。この場合、販売店は入荷価格200,000円~定価1,000,000円の間で値付けをするのです。
各々が価格設定をどれくらいにするか決めるので、定価よりもかなりお安いお店も出てくることとなります。
業務用エアコンの販売台数が多い
まず、販売価格が安くなる理由として最たるものは、販売台数が多いお店は価格がお安くなります。
年間10台の業務用エアコンを購入するお店と、年間100台購入する店舗では、メーカーからの卸値が異なってきます。より多くの販売台数を抱えている店舗の方がメーカーにとってはありがたいと言えるのでしょう。
その結果、より多くの業務用エアコンを販売している店舗は他の店舗よりも仕入れ価格が下がるので、安く販売できるようになるのです。
販売台数が多いということは、実績も豊富と言えるので、業務用エアコンを販売している店舗を選ぶ際にも指標になるかと思います。
中間マージンがない
業務用エアコンを安く販売できる理由として、次に考えられるのは、中間マージンを発生させていないということが考えられます。
もちろんですが、各お店さんは商売として業務用エアコンを販売しており、利益を出さなければなりません。メーカーから販売店に届くまでに様々な商社や販売会社等を通すと、お客様へ販売する価格には各社の利益が乗せられたものとなります。
そうなると、もちろん高額となってしまいますね。
そうならないように、メーカーから直接購入していたり、あるいは、できる限り仕入れルートを工夫し、中間マージンを排したりして、仕入れ価格を抑えている可能性があります。
工事もまとめて依頼できる
業務用エアコンの工事も請け負っているお店はその販売価格も安く抑えることができるかもしれません。
業務用エアコンを使用するには必ずと言っていいほど、工事が必要となります。もし、工事と機器の購入を同一のお店にお願いすれば、業務用エアコンの本体の価格を抑えることができるかもしれません。
工事も依頼すると工事の利益も出せるので、本体の販売価格を抑えて提供することが可能になるのです。
ただ、工事を依頼する場合は、本体価格と工事費用の合計金額での判断となるので、その価格が適正であるかも見極める必要があるので、注意が必要です。
ことさら、工事費用については、必ずしも”安ければ良い”というわけではありません。
信頼できる業者さんに依頼するようにしましょう。
さいごに
業務用エアコンを安く販売できるいくつかの理由について、掲載させていただきました。
新品の業務用エアコン本体を購入するのであれば、安いに越したことはありませんね。新品業務用エアコンを購入する際に指標にしていただければ幸いです。