耐塩害仕様のエアコンについて

耐塩害仕様エアコンについて

エアコンの室外機は金属のため、沿岸部や臨海部などでは潮風などにより腐食などが発生しやすく、機器の寿命が短くなりがちです。
そのような環境に向けて、素材や塗装内容などの強化などが施されたエアコンが耐塩害仕様と呼ばれるエアコンです。

塩害とは?

塩害とは、塩分に起因する、植物や建築物・構造物等への害のことです。特に沿岸部などでは、海水や潮風に含まれる塩分によって、塩害が発生します。また、海から離れた地域でも、台風などの影響により塩害生じる場合があります。

本体・熱交換器の腐食

本体・熱交換器の腐食

本体パーツや熱交換器などが腐食し、熱交換が適正に行えない、本体の故障などを引き起こします。

電気部分の腐食

電気部品の腐食

潮風は室外機内部の電装部品にも影響を及ぼします。基板などが腐食することで、故障の原因となります。

漏電による故障

漏電による故障

基板などの電装部品の腐食は、漏電を引き起こす原因となります。ブレーカーが落ちるなどの原因となります。

耐塩害仕様の種類と選び方

耐塩害仕様には通常の耐塩害仕様と、より潮風などの影響を強く受ける場所などに設置される耐重塩害仕様の2種類がございます。

耐塩害仕様が設置される場所

耐塩害仕様の選び方
  • 室外機の設置場所から海までの距離が約300mを超え、1km以内の場所
  • 室外機が建物の影になる場所
  • 室外機が雨で洗われる場所

耐塩害仕様のエアコンは、標準機種に比べて20%~40%ほど、価格が高くなります。
メーカーにもよりますが、受注生産品となるため、納品までに1~3ヶ月ほどかかる場合があります。

耐重塩害仕様が設置される場所

耐重塩害仕様の選び方
  • 室外機の設置場所から海までの距離が約300m以内の場所
  • 室外機が建物の表(海岸面)になる場所
  • 室外機の設置場所が、トタン屋根・ベランダの鉄製部などの塗り替えが多い場所
  • 室外機に雨があまりかからない場所

耐重塩害仕様のエアコンは、標準機種に比べて価格が50%~80%が高くなります。
メーカーにもよりますが、受注生産品となるため、納品までに1~3ヶ月ほどかかる場合があります。

耐塩害仕様の据え付け上の注意点(維持管理について)

先述の通り、JRA耐塩害仕様機・耐重塩害仕様機は素材や塗装を強化していますが、必ずしも腐食しないわけではありません。そのため、据付計画や保守を行うことで、防食効果を高めることが可能です。

海水飛沫および潮風に直接さらされることを極力回避するような場所へ設置してください。
機器の設置は建物の風下にしてください。
やむを得ず海岸面に機械を設置する場合でも、防風板を設けて直接潮風が当たるところを避けてください。
据付方向に注意してください。(海岸線に平行と直角では腐食度合いが異なります。)
外装パネルに付着した海塩粒子が雨水によって十分に洗浄されるように配慮してください。
室外ユニット底板内への水の滞留は、著しく腐食作用を促進させるため、底板内の水抜け性を損なわないよう傾きなどに注意してください。
海岸地域への据付品については、付着した塩分等を除去するために定期的に水洗いをおこなってください。
水はけの良い場所に設置してください。特に基礎部分の排水性を確保してください。
据付け、メンテナンス等にて付いた傷は、必ず補修してください。
機器の状態を定期的に点検してください。
必要に応じて再防錆処置や部品の交換等を実施してください。

耐塩害仕様のエアコンの購入・取り付け工事はお任せください!

耐塩害仕様のエアコンは、標準機種に比べて高額となります。当店では、耐塩害仕様の業務用エアコンの機器お見積もりだけでなく、取り付け工事費用のお見積もりも承ります。
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